近況ニュース

2024年

 〈4月7日(日)〉

3月訪問者数:18人

 

<3月9日(土)>

当ホームページをリニューアルいたします。しばらくこのままになります。お楽しみに!

【サゴリ春休み】 3月27日~4月4日

2月訪問者数:27人

 

<2月13日(木)>

 

加納実紀代の遺志を継ぐサゴリを活用した

新たな作品制作に取り組むアーティストを募集!

主催:小田原のどかさん(彫刻家・評論家)・山本浩貴さん(アーティスト・文化研究者)

協力:加納実紀代資料室サゴリ

――サゴリはもうすぐ2年目に入ります。小田原さんの尽力でこのような企画が始まりました。たくさんの方の応募を期待しています。

1回サゴリリサーチアワード募集

20233月、広島市に「加納実紀代資料室サゴリ」が開室しました。サゴリリサーチアワードの目的は、美術作品の制作を支援するだけでなく、制作活動を続けるなかで直面する閉塞感などに対し、「サゴリ」を活用して行われる新たなリサーチを通じて現状を変えていこうとするアーティストの伴走者となることにあります。「銃後史」「脱植民地主義」「反天皇制」「ジェンダー」「平和表象」「ウーマン・リブ/フェミニズム」「朝鮮・アジア」など多様な角度から言論活動に取り組んだ女性史家・加納実紀代さんの遺志を引き継ぐ「サゴリ」を活用する本リサーチアワードにより、新たな作品制作に取り組むアーティストを募集します。

 

アワード募集要項

■応募期間

受付開始:2024年4月1日

締め切り:2024年5月1日

1月訪問者:14人

 

<1月31日(水)>

もっと近況をまめに書きます、と言いつつ早ひと月がたってしまいました。サゴリの森には冬の固さを縫って早春の兆しも見え始めました。何か始まる予感もしつつ、「始まる」ではなく「始める」ことでしか始まらないこともわかる歳にもなりました。故中村隆子さんがよく「死んでる場合ではない」と言っていたことを思い出します。

今年は加納実紀代研究会を起動させ、皆様にご案内できるよう力を尽くしたいと思います。

今年もどうぞサゴリと同行してくださることを願っています。

 

2023年

12月訪問者:40人

 

<12月27日(水)>

12月25日のお2人の来訪で2023年は終わりましたが、3月開室から9カ月たったサゴリの道が確実に2024年につながっていることを実感することができました。開室をともに喜んでいただいたみなさまから身に余るエールをいただきました。本当にありがとうございました。

2024年は、「加納実紀代研究会」(仮)をどのように実りあるものにできるかが問われる年だと、背筋を伸ばしています。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

*世が年末年始期間でも、前もってご連絡いただければ、サゴリ訪問に応じます!

 

<12月20日(水)>

12月15~16日、東京に“研修”に行ってきました。三つの目的は一応果たせました。その一つはwam(=女たちの戦争と平和資料館)企画区展示「いま、再び出会う:松井やより全仕事」(~24日まで)を観ることでした。松井さん(1934年生)と加納さん(1940年生)のあいだに交流があったかどうかはわかりませんが、ジャーナリストととして日本の女性解放運動をけん引してきた松井さんの「全仕事」は、広島で「加納実紀代の仕事」を展示するうえで参考にしたいと思いました。あまり時間がなかったので概略しか頭に入っていませんが、お二人の「仕事」が重なる部分もあり、資料の持つ意味を再確認したしだいです。

“研修”が来年のサゴリ企画運営に反映できますよう、さらに“研修”を積み重ねていくつもりです。

 

<12月14日(木)>

 「加納実紀代の思想と行動」を大学卒論、大学院修論・博論として直接研究しているという若者が訪ねてくれたり、訪問予約いただいたりする中で、高雄も「加納実紀代とアジア視点」に注目しサゴリの資料を追っていることもあって、いよいよサゴリの「背骨」として「加納実紀代研究会」を設立するときが来たと思うようになりました。

 そこで、2024年2月1日(木)に「加納実紀代研究会」発足のつどいを開くことにしました。ご関心のある方はご連絡ください。よろしくお願いいたします。

 

<12月12日(火)>

  大田洋子の評伝『草饐』の著者として知られる江刺昭子さんが、47ニュースに「散逸が懸念される女性史関係資料、保存・公開の動き相次ぐ 高良留美子と加納実紀代の資料室オープン」として、資料室サゴリを女性史アーカイブの実践として紹介してくださいました。江刺さんと加納さんは親交深く、『女がヒロシマを語る』の共編者でもあります。今夏暑いさなか、広島のお友だちと訪ねてくださいました。

アドレスは、https://nordot.app/1105794422764634560?c=39546741839462401

 2022年に開催した連続講座第1回に登壇いただいた小田原のどかさん(彫刻家・評論家)には以後、サゴリの開設・運営にあたってはたいへんなご協力をいただいています。若きアーティストたちがサゴリを訪れてくれるようになったのも、小田原さんの交差点づくりのおかげです。

 さて昨日11日には、11月末に刊行された小田原のどか・山本浩貴編『この国の芸術 〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』の書評会が「加納実紀代資料」の森の中でありました。岡山・東京、そして広島のアーティストたち16人が小田原さん・山本さんお二人を囲んで、「この国の芸術」について語り合いました。中でも、山本浩貴さんの論考「反帝国の美術家・四国五郎―インターセクショナルな視点から/現代アートとの接続を考える」の中で論じられている“四国五郎と母子像”についての議論が面白かったです。851頁もの分厚い本ですが、「帝国主義」という歴史を持つ「日本」を考えるうえで、欠かせない一冊です。

 

<12月4日(月)>

 

資料室サゴリは加納実紀代文庫とひろしま女性学研究所文庫で構成されています。今日はその後者に所属する「1970年前後の広島における女性運動のチラシ等」を見たいという方の訪問がありました。約15年前にある女性から手渡され、サゴリ開室にあたって、目玉の資料ですのでデータ化も済ませていました。その資料を見たいという方は初めてでした。陽の目を見る瞬間がとても眩しかったです。

その方の研究テーマは女性運動ではなく「べ兵連」でしたが、同時代に起きていたこととして大変興味深い資料だと言われました。岩国にはほびっと村、広島には手づくり会館などがあった時代、ガリ版刷りのチラシ等のインクの匂いが50年前を彷彿とさせます。

 

11月訪問者:23人

 

<11月30日(木)>

多くもなく、少なくもないサゴリ訪問者とゆっくりじっくりお話をしているうちに、気が付けば11月末日でした。

「サゴリは訪問者によって育てられていく」という感覚をこのかん得て、改めてサゴリの過去・現在・未来を冷静に見ることができるようになりました。

23人の訪問者中、半数の方がアート活動をしているという方でした。開室以降その傾向があることはわかっていたのですが、その訳はこれから徐々に明らかになっていくのかもしれません。お一人おひとりのお顔を思い起こしつつ、サゴリとアートの幸運な出会いを身引き締まる思いで受けとめています。

そこで、というわけでもありませんが、レモンハウスの正面壁面に壁画を描いてもらうことにしました。年内に「壁画プロジェクト」が立ちあがる予定です。サゴリ1周年記念になればいいなあと、今から楽しみにしています。

12月から、こまめにHPに携わります!

 

10月訪問者数:28人

 

<10月30日(月)>

資料室があるビルは、4階建て、1968年に建立された古い建物です。もともとは広島の大学に留学するアジアからの学生の宿泊所として建てられたもので、20人の若者たちが、この丘の上から大学に通学していました。

なんと1988年に中国・蘭州から留学し、しばらくこの宿泊所に滞在していたという中国人ご夫妻(夫が留学生)が立ち寄ってくださいました。広島大学で地理学をおさめたというその方は、現在は北京大学教授であり、毎年日本に来ているが、この宿舎に足は運んだことはないそうです。35年ぶりの訪いと、ナリゾアとサゴリがあるビルに変身していたことにかなり驚かれ、喜ばれ、お互いにハイテンションのまま、当時のこと、レモンハウスの経過、資料室のこと…いろいろおしゃべりしました。

「広島で生まれた娘は、『広島生まれ』(柴波監督、2018)というドキュメンタリーを制作したこと映像作家となっている。資料室のことは必ず娘に伝えるよ」と言い残し、坂を下りて行かれました。

 

<10月24日(火)>

NHK広島放送局・お好みワイド・18時台で「サゴリに心ひかれて」と題した番組が放映されました。内容はサゴリの紹介というより、サゴリを訪れる3人の若い女性にスポットを当て、なぜサゴリにやってくるのかが伝わる編集になっています。資料室内部や小さな森と風がその語りを包むように撮影され、「おおっ、美しい!」 と思わず身びいきに身を乗り出していました。

加納実紀代資料室の持つ歴史性と現在性が行き交う空間として、確かに「サゴリ」がそこにありました。

「若い人が資料室に来ている!」ことに驚いた、という感想が多かったです。うれしい感想です。

番組は10分です。DVDをいただいていますので、資料室でご覧いただけます。再見!

 

<10月20日(金)>

京都の大学生の来室がありました。「銃後史ノート」を卒論にしようと思っているそうです。いや、「加納実紀代」その人にするかどうか思案中とか。わたしにはどちらでも喜ばしいことです。はっきりと「加納実紀代の仕事」に注目して研究対象にする二人目の若者です。加納実紀代インタビュービデオを見ていただきました。その後、じっくり本棚をめぐり、お目当ての本も見つかったようです。明日はアルバイトが入っているからと日帰りでしたが、次回予約もして帰途につかれました。またね!

 

<10日(日)>

 6日には、ポリタスTVでサゴリを知ったという30代半ばの方の訪問がありました。現在は東京に住んでいるが、10代の時10年ぐらい広島に住んでいたことがあるそうで、改めて「ヒロシマ」に関心を持つようになり、明日友人とフィールドワークを予定しているとか。「加納さんのことのみならずフェミニズム的関心が共有できそうなところがよかったです」としばらくおしゃべりタイム。その後1時間ぐらいじっくり資料をみて、帰途に。「元・広島住民」の方の何かに触れて、うれしかったです。

 8日にも、ポリタスTVを見て大阪から5人の元教師の方の訪問がありました。ヒロシマ・フィールドワークに来広された方々で、似島や被服廠などを訪ね、新幹線に乗る前にサゴリに来てくださったようです。広島駅前という立地は、他県からの訪問者にはいいところかもしれません。女性史に関心あり、熱心に資料を見てくださいました。そういえば以前も元教師の方々の訪問があり、ヒロシマへの継続した関心に感じ入ったことを思い起こしました。

 

 

9月訪問者;13人

 

<9月26日(火)>

912日に収録されたポリタスTV(編集長・津田大介)による動画が926日にアップされました。

https://www.youtube.com/watch?v=Vu51mJc64Ds

 

 彫刻家・評論家の小田原のどかさんと広島在住フリーランス記者の宮崎園子さんによる資料室サゴリの紹介とインタビュー、1時間26分の動画です。タイトルは「ヒロシマ×ジェンダー×植民地主義 その交差点にある視点」。長時間ですが、サゴリの輪郭をつかんでいただけるのではないかと思います。感想などお送りいただければ嬉しいです。

<9月20日(水)>

「林えいだい記念ありらん文庫資料室」を訪問しました。

*詳細は「サゴリ日記」をご覧ください。

<9月12日(火)>

津田大介さん(ジャーナリスト)が主宰する「ポリタス 政治にプラス」の取材がありました。

当日は、You Tube収録のために、連続講座に登壇いただいた彫刻家・評論家の小田原のどかさん、広島でフリーランス記者として活躍されている宮崎園子さん、そして津田大介さんの来室がありました。

 30分くらい資料室サゴリの紹介をし、その後50分くらい、小田原さん、宮崎さんから高雄がインタビューを受けるという構成になりました。約90分の「サゴリ」紹介録画です。これまでこのようにまとまったものはなかったので、サゴリの現在を見ていただけたのではないかと思います。どうぞご覧ください。

<9月8日(金)>

『暮らしと教育をつなぐWe』を発行しているフェミックスによる「WeフォーラムONLINE講座」で、高雄が加納実紀代資料室サゴリにつながる「《ジェンダーな街・広島》を問う」と題してお話させていただきました。その感想を許可を得て掲載します。「広島・ヒロシマ」のイメージをひらいていけたらと思います。

 

8月訪問者;11人

 

<8月12日> (夏休みのお知らせ)

8月22日は、大阪コリアタウン歴史資料館を訪問します。

8月23日から31日まで夏休みをいただきます。

9月以降は平常通り開室します。

<8月12日>

好評発売中の加納実紀代著『越えられなかった海峡』の献本にさしはさまれたお子様たちのメッセージを許可を得て掲載いたします。詳しくは「サゴリ日記」をご覧ください。

<8月9日>

新潟日報にサゴリの記事が掲載されました。サゴリと新潟がつながる記事となっています。

6月訪問者;22人

7月訪問者;18人

 

<7月30日>

新潟日報の取材がありました。加納さんは2002年~2011年まで新潟県新発田市にある敬和学園で特任教授として勤めておられました。たびたび新潟日報には登場されている縁の深い地の地元紙です。

詳しくは「サゴリ日記」をご覧ください。

<7月22日>

「図書新聞」の常連回答者を務めていらっしゃる川本隆史さん(広島在住、東京大学&東北大学名誉教授さんが、書評紙の「上半期読書アンケート」のトップに、『広島 爆心都市からあいだの都市へ』を推挙してくださいました。

2023722日発売号)。

<7月12日>

ウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)のサイトに加納実紀代資料室サゴリを紹介しました。

詳しくは、下記のサイトに

https://wan.or.jp/map/detail/group/1395

<7月10日>

『越えられなかった海峡』執筆のための資料は復刊のためにインパクト出版会にありましたが、刊行後、資料室サゴリに届きました。

資料室の貴重な資料になりますので、整備したうえで公開します。しばらくお待ちください。

詳しくは「サゴリ日記」をご覧ください。


<7月7日>

人民新聞(大阪)の取材がありました。

まだ掲載日は決まっていませんが、

「人民新聞はどんな新聞?」という方がいらっしゃるかもしれないので、とりあえず最新号を右側につけておきます。


<6月20日>

『越えられなかった海峡 女性飛行士・朴敬元の生涯』(加納実紀代著、1994年・時事通信社)がインパクト出版会から復刊されました。

詳しくは「サゴリ日記」をご覧ください。


<6月15日>

○リーフレットの二刷りができます。配布のご協力お願いいたします。

○「オトナのひろしま修学旅行」団の元教師の方々15名が来室されました。


<6月5日>

深田卓さん(インパクト出版会)から雑誌(約700冊)の贈呈がありました。『現代の眼』『マスコミ市民』『部落解放』『技術と人間』『記録』『新日本文学』ほか多数他種の雑誌です。19702000年代をビビッドに映す雑誌群。開架できるよう作業に入りました。


 

<5月23日>

資料室サゴリのリーフレットができました。 

<5月16日>

川本隆史(東京大学&東北大学名誉教授)さんからのメッセージが届きました。詳細は、「協力者からのメッセージ」にあります。

<5月14日>

反G7集会に参加された方々約10人の方が資料室サゴリに来室されました。

 

<5月10日>

資料室サゴリのオープンパーティーの小さな写真集ができました。

 

<3月25日>

資料室の仮オープン

 

<3月 ㏦>

合評会(『広島 爆心都市からあいだの都市へ』) 主催:広島大学総合化学推進プロジェクト「アジアのなかの広島と長崎」

加納実紀代

19407月ソウルに生まれる。

1976年より「女たちの現在を問う会」会員として、

96年までに『銃後史ノート』10巻(JCA出版)

『銃後史ノート戦後篇』8巻(インパクト出版会)を刊行。

2002年から11年まで、敬和学園大学特任教授

加納実紀代さんの詳しい年表は、当HPの一番後ろに「加納実紀代をあるく」として掲載しています。

<著書>

『女たちの〈銃後〉』筑摩書房、1987

『越えられなかった海峡-女性飛行士朴敬元の生涯』時事通信社、1994

『まだ「フェミニズム」がなかったころ』インパクト出版会、1994

『女たちの〈銃後〉 増補新版』インパクト出版会、1995

『天皇制とジェンダー』インパクト出版会、2002

『ひろしま女性平和学試論-核とフェミニズム』ひろしま女性学研究所、2002

『戦後史とジェンダー』インパクト出版会、2005

『ヒロシマとフクシマのあいだ―ジェンダーの視点から』インパクト出版会、2013

 

<主要編著書>

『女性と天皇制』思想の科学社、1979

『自我の彼方へー近代を超えるフェミニズム』(思想の海へ22)社会評論社、1990

『反天皇制-「非国民」「大逆」「不逞」の思想』(思想の海へ16)社会評論社、1990

『女たちの視線-生きる場のフェミニズム』(金井淑子共編)社会評論社、1995

『母性ファシズム』(ニュー・フェミニズム・レビュー6)学陽書房、1995

『性と家族』(コメンタール戦後50年第5巻)社会評論社、1995

『写真・絵画集成 国境を越えて』(日本の女たち第3巻)日本図書センター、1996

『女がヒロシマを語る』(江刺昭子、関千枝子、堀場清子共編)インパクト出版会、2006

『新編 日本のフェミニズム10 女性史・ジェンダー史』(同編集委員会編)岩波書店、2009

 

<共著>

『占領と性-政策・実態・表象』恵泉女学園平和文化研究所編、インパクト出版会、2007

『軍事主義とジェンダー-第二次世界大戦期と現在』敬和学園大学戦争とジェンダー表象研究会編、インパクト出版会、2008

 

<海外での訳書>

『越えられなかった海峡』韓国、プリワナルゲ、1996

『天皇制とジェンダー』韓国、ソミョン出版、2013

『戦争と性別-日本の視角』(秋山洋子と共編のアンソロジー。中国・社会科学文研研究社)2007

サゴリにはこんな資料があります。

●加納実紀代文庫(本・雑誌 約8000冊A4ファイル資料・約1,000点)

 

加納実紀代の研究テーマは「銃後史」「反天皇制」「母性」「ジェンダー・平和表象」「ウーマン・リブ/フェミニズム」「反原発」「朝鮮・アジア」など、多岐にわたります。単著・共著のほかに編者としても多数の書籍を編みました。また論考・エッセイ・座談会・インタビューなど多様な加納の記事が掲載された、無名有名の雑誌も多数あります。また、長年の研究生活で収集した蔵書は約八千冊、さらにあまたの研究資料ファイルも加わって、「資料の森」になっています。

加納実紀代の単著・共著・編著・共編著コーナー 


*一橋大学「ジェンダー研究を継承するプロジェクト」による加納実紀代インタビュー動画(55分)が視聴できます。

●ひろしま女性学研究所文庫(本・雑誌 約2,000冊)

▷ジェンダー・フェミニズム・ヒロシマ・朝鮮・沖縄関連一般書

▷1970年前後の広島における女性運動のチラシ等

 当時を生きたある女性から受け継いだ広島の女性運動、市民運動を記録するチラシ、ビラ、機関紙、新聞コピーなど貴重な資料を開示。広島のウーマン・リブや大学闘争時代を追体験できます。

例えば――婦人民主クラブ/広島女子大女解研/鬼あざみグループ/広島大学おんな解放戦線/高群逸枝の女性史を読む会/優生保護法改悪/未婚の母K子さんを支援する/児童扶養手当を18歳に引き上げる/キーセン観光反対/『極私的エロス』『女ならやってみな』上映/日活ロマンポルノ・ストリップ中止運動、など。→



サゴリはこのように使えます。

*学習、研究、調査など

*上映会、読書会、講演会など

*ミニコンサートなど

 収容人数;最大40人まで

 会場利用料は、1時間1,000円

 オンライン機材一式(有料)、

 コピー機(有料)

 スクリーン、DVD上映用モニター&プレイヤーあります。

 

 詳細はご相談ください。


利用案内(予約制です)

*開室日(週4回) ▶ 金・土・日・月曜日

*開室時間 ▶ 13:00~19:00(曜日・時間は相談に応じます)

*資料室利用は無料です。

*予約連絡先 ▶ TEL 090-7137-9576 / E-mail sagori.library@gmail.com

資料室サゴリの外観および内観

広島駅北口からの景観です。赤い矢印の先が<資料室サゴリ>があるレモンハウスです。

レモンハウス正面(3階)

資料室は、正面玄関左側の階段をおります。


加納実紀代年表コーナー

加納実紀代仕事コーナー


書籍・雑誌本棚

ひろしま女性学研究所文庫

資料室の建物はレモンハウスで、レモンハウス敷地内で取れた無農薬のレモンでレモネードが出来ました。作ったのは、レモンハウス4FのNaRi Joa(なりぞあ;韓国料理レストラン)です。

フリースペース




4Fには、韓国料理レストラン NaRi Joaがあります。


*営業日: 金・土・日・月(資料室開室日と同じです)

*営業時間:11:00~16:00

*夜は団体予約できます。

アクセス

〇 広島市東区光が丘2-53

  レモンハウス1F

  加納実紀代資料室サゴリ

 * レモンハウスの左外付けの階段で降りてください。

   (建物正面入口は3階です。)

  

〇 広島駅新幹線口(北口)から

    タクシー5分

    徒歩20分(丘の上です)

           

* 資料室専用の駐車場はありません。

  近隣に有料駐車場もありません。


仮オープンパーティーの様子

 

(2023年3月25日)


日本全国から44人の方が開室のお祝いに駆け付けてくださいました。

1次会は、1F資料室サゴリで行いました。

2次会は、レモンハウス4F NaRi Joaで韓国料理を食べながら、歓談しました。

協力者からのメッセージ

2023年4月25日 『ふぇみん』No.3350

仮オープンに駆けつけてくださった河内美穂さん(ノンフィクション作家)が報告記事を書いてくださいました。

川本隆史(東京大学&東北大学名誉教授)さんからのメッセージ

2023年5月16日

「ピープルズプラン研究所」(PP研)は、「もうひとつの世界」を求める運動と研究の出会う場所です。そのPP研ブログに『広島』の紹介と加納実紀代さんとの交流を綴ってくださいました。

詳細は下記のサイトをご覧ください。

https://www.peoples-plan.org/index.php/2023/05/16/post-668/

サゴリの活動

<出版コーナー>


広島 爆心都市からあいだの都市へ

「ジェンダー×植民地主義

 交差点としてのヒロシマ」連続講座論考集

高雄きくえ[編] 2022年11月25日発行

3,000円 

ISBN: 978-4-7554-0326-2


<新聞記事・書評等>

2023年2月12日 書評(中澤晶子:児童文学作家)

市民の意見No.196  2023年4月1日

<関連活動>

2023年2月20日 『広島同人誌あいだ』5(高雄きくえ主宰)紹介記事

『あいだ』1

 

2018年12月1日発行

『あいだ』2

2019年12月1日発行

『あいだ』3

2020年12月1日発行


『あいだ』4

2021年12月15日発行

『あいだ』5

2023年1月10日発行


  ※『あいだ』1~5 300円 + 送料    

    (ご注文は、下記のメールに、名前・住所・号数・冊数をご記入のうえお申込みください。1、2号の在庫はありません)

        sagori.library@gmail.com

    

<加納実紀代>をあるく

1940・7・17 京城(現ソウル)に生まれる

陸軍軍人であった父が中国に単身赴任。生後3~4か月の時「内地」に引揚げ、母の実家(香川県坂出 市)に居候

1944     父の転勤で広島に移住

1945・8・6 広島駅北・二葉の里で被爆、父は職場で被爆死、母の実家に母・兄とともに移住

12    善通寺市に転居

1947     善通寺中央小学校入学

1950     4年生時、腎臓病を患い半年間休学して安静に過ごす。5年生の一学期から復学。

1953     善通寺中学校入学

1955・8   中学三年生の時、兄と広島第一回原水禁大会に行く

1956     善通寺第一高等学校入学

1958     渡辺邦男監督『アンコールワット物語 美しき哀愁』を観て東南アジア史を志す

1959・4   京都大学文学部東洋史科に入学。中国人女性から中国語を習う。「松花江のほとり」という歌を教えてもらったことが銃後史研究の「根っこ」となる

1963・3   京都大学文学部卒業

中央公論社入社、『暮らしの設計』編集部に所属。第一次選考小論文のテーマは「『女子学生亡国論』への反論」

1965     中央公論社同僚の加納信雄と結婚

1966     第一子出産、二重保育を利用して勤務

1968     中央公論社退社

         アジア・アフリカ語学院に入学。「ゲバルトママ」と呼ばれる

1969     第二子出産

1970     「侵略=差別と闘うアジア婦人会議」に参加、飯島愛子と出会う

         アジア・アフリカ語学院を強制退学となり、パートタイマー(~1979)として働き始める。パートの低賃金に納得がいかず組合を作り、出産休暇&育児時間を勝ち取る

1972     第三子出産

1973     石油ショック時「節約生活のハウツー本」編集の仕事を請け負い、国会図書館で「銃後史」に出会う

1974     雑誌『思想の科学』に「子持ちパートの自立論」を投稿、原稿依頼が来はじめる

1975     国際女性年に平凡社がもろさわようこを中心に新しい日本近代女性史を企画。加納にも声がかかるが、出版は実現しなかった

1976     もろさわの編集集団から離脱したメンバー中心に「女たちの現在(いま)を問う会」結成 

1977     『銃後史ノート』1号発行(手作り200部から出発)

1978     川崎市多摩区生田に家を新築し移転する

1979     編著書『女性と天皇制』(思想の科学社)

1981     『銃後史ノート』第4号の調査過程で朴敬元を知る。以降10年以上の調査

1982     JCA出版が『銃後史ノート』の発売元を引き受ける

1985     男女雇用機会均等法に疑念、「社縁社会からの総撤退論」(『新地平』)を提起、議論を呼ぶ 

         『銃後史ノート』10号発行で「女たちの現在を問う会」が山川菊栄賞受賞

1986     『銃後史ノート 戦後篇』1刊行(インパクト出版会)

1987     単著『女たちの〈銃後〉』(筑摩書房)

         神奈川女性史専門委員に。『夜明けの航跡 かながわ近代の女たち』(ドメス出版)編集

1990     東洋大学非常勤講師(~2003)、この時期、津田塾大学・明治大学でも

1991     雑誌『インパクション』編集委員

1994     単著『越えられなかった海峡 女性飛行士・朴敬元の生涯』(時事通信社)

         単著『まだ「フェミニズム」がなかったころ 1970年代を生きる』(インパクト出版会)

1995     責任編集『ニューフェミニズムレビュー6 母性ファシズム』(学陽書房)

         「文学史を読みかえる研究会」発起人となる

1996     『銃後史ノート』終刊

         共著『女がヒロシマを語る』(インパクト出版会)

         団体旅行で朝鮮民主主義人民共和国に行く

1997・4~  月刊家族の巻頭言「ヒロシマとフェミニズム」を1年連載

         「近代日本キリスト教女性史(Ⅱ)研究会」に参加

2000     「ひろしま女性学講座」全5回の講師を務める

         「女・核・平和―フェミニズムの視点から〈ヒロシマ〉を検証する」に登壇

11.12  夫・加納信雄多発性骨髄腫のため死去    

2002     敬和学園大学特任教授就任。「敬和学園大学・戦争とジェンダー表象研究会」を組織

         単著『天皇制とジェンダー』(インパクト出版会)

         単著『ひろしま女性平和学試論』(ひろしま女性学研究所)

共著『女性キリスト者と戦争』(行路社)

2003     責任編集『文学史を読みかえる7 リブという革命―近代の闇をひらく』(インパクト出版会)

2004     恵泉女学園大学平和文化研究会共同プロジェクト「連合軍占領期の女性の性に関わる問題―特にRAAに関して」に参加

2005     新潟県満洲開拓慰霊団参加。大連大学(中国)の「性別研究中心」のシンポジウムの登壇

         単著『戦後史とジェンダー』(インパクト出版会)

2007     田中利幸教授(広島市立大学)の原爆聞き取りプロジェクトに参加

      戦争とジェンダー表象研究会編『軍事主義とジェンダー』(インパクト出版会)

         共著『占領と性―政策・実態・表象』(インパクト出版会)

韓日連帯21第4回シンポジウム(ソウル)に登壇「加害と被害の記憶を越えて」発表

2010     アメリカのトリニティ・サイト訪問

2011     敬和学園大学退任。最終講義「カッチャンはなぜ死んだか ヒロシマから考える日本近代」

2013     単著『ヒロシマとフクシマのあいだ ジェンダーの視点から』(インパクト出版会)

2014     2月と5月の二度サイパン・テニアンを訪れる。「殉国と黒髪:「サイパン玉砕」神話の背景」(インパクション196号)執筆

         松井久子監督映画『何を恐れる』に出演

2015     「被爆70周年ジェンダー・フォーラム㏌広島」に登壇、「立つ瀬がないー被害/加害の二重性を越える」を発表

         一橋大学「ジェンダー研究を継承するプロジェクト」のインタビューに応じる

2016     肺気腫のため在宅酸素となる 

2018     すい臓ガンの宣告を受ける

単著『「銃後史」をあるく』(インパクト出版会)。出版記念会で「『平和』表象としての鳩と折鶴」を講演

2019・2・22 すい臓ガンのため死去